ローソクの豆知識(全日本ローソク工業会参照)
蜜蝋を原料とするローソク
蜜蝋はミツバチが巣を作るにあたって分泌するものであり、ローソクとして使われてきた歴史も古く、
キリスト教会では古くからこの蜜蝋を原料とするローソクを使ってきたし、日本でも飛鳥時代に使われていた
ローソクは蜜ローソクであったとされています。
ミツバチは神秘性のある昆虫とみなされ、そうした意味でも蜜蝋燭は宗教儀式には最適な製品でした。
蜜蝋燭の特徴は黄味がかった製品となることで、蜜蝋の含有量が増えれば増えるほど黄味が増します。
また蜜蝋ならではの甘い香りがすることも特徴の一つです。
自然にできるローソクの穴
ローソクの穴は、主原料であるパラフィンワックスが温度により
体積変化する性質によって自然にできるのです。
つまり高温時には体積は膨張し、鋳込み型に流し込まれたワックスが
冷却されると体積は大きく収縮して、最後に温度の下がる中心部が大きくへこむからです。
ローソクはたばこの煙をきれいにする
ローソクを灯すと部屋の中にこもった煙草の煙を炎に取り込み、
一緒に燃焼することで空気を浄化する働きがあります。
シャンデリアの語源はローソクにあった
シャンデリアの語源は、フランス語のローソクを意味する
シャンデル(Chandelle)からきています。
17~8世紀のフランスの宮殿では、シャンデリアに多数のローソクを灯し、
豪華な照明を作り出してきました。
明るさの単位はローソク
明るさの単位はカンデラ(cd)という、ローソク(candle)から
きた言葉で、ローソク1本の明るさを1カンデラとしたことからきています。
ローソクは何でできているの?
現在、市販されているローソクのほとんどは石油から採れるパラフィンワックスを主原料として作られています。
国内メーカー使用のワックスには、アイスクリーム・ヨーグルト・牛乳などに使用する紙パック類、
キャンディ・菓子・パン等の包装紙、化粧品・医療品などにも使用される種類(グレード)もあり、
安全性の高い原料を使用しております。
ローソクはなぜ明るいの?
ローソクの炎が明るいのは、ローソクに火をつけるとその熱によってロウが溶け出し、
さらに気化して燃え、ロウの中の炭素が赤く光っているからです。
ローソクの芯の秘密
ローソクの芯は、最高品質の綿から作られ、ほつれがないように紡がれています。
この芯はローソクの炎の中で自然に曲がりだし、その先端は炎の縁にきて空気に触れ完全燃焼し、飛散します。
つまり、ローソクが燃えるにしたがって芯も自然に燃える工夫がされています。
ローソクの火を消すと臭いのは
ローソクを消すと白い煙をだして臭いのは、火によって蒸発して燃えていたロウが火を消されたために、
蒸発したロウだけが白い煙となってでるからで、臭いのもこのロウの匂いです。
これを防ぐには、芯をハサミなどで溶けているロウの中に倒せば防げます。
(倒した芯はすぐに起こしておきましょう。)
時計として使われていたローソク
昔、ヨーロッパでは火時計としてローソクが使われていました。
時計のない頃には、太陽の位置で時刻を知りましたが、夜や雨の日
にはローソクも時計の役目を果たしていました。
しかしローソクは一定速度では燃えないので、精度の悪い時計だったようです。
宗教・儀式にはなぜローソクを使うの?
ローソクはもともと照明として使われていたようですが、どの宗教においても火は物を清め、罪を償い、
そして悪魔を防ぐ意味があり、いつしかなくてはならないものとなりました。
揺れ動くローソクの光は、神秘さとムード作りに欠かせない物です。