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火にまつわる話

株式会社鳥居ローソク本舗代表の鳥居邦夫です。
当社ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

ここでは、私がローソク屋という火に携わる仕事をしていて常日頃考えている
火に対する思いや考えなどを書かせていただきたいと思います。

ここに書かれていることは、あくまでも私自身の思いや見解なのでもしかしたら間違っているのかもしれません。
しかし、ローソク屋という仕事を通して思う「火」という人間にとってかけがえのない大切なものを
これからも継承していければと思い、書かせていただきました。

人類と火の出会い

「火」、それは我々人間にとって必要不可欠な物であり、未来永劫伝承していくものです。
物を加工する為に、食を楽しむ為に、夜を灯す為に、暖をとる為に、心を癒す為に。

そんな「火」に人類はいつ出会ったのでしょうか?
いつから「火」を利用しようと思ったのでしょうか?

自然から得られる、火は様々です。
落雷、火山、太陽。
それらの自然現象から火が発生し、それを初めて見た人類はさぞ驚いたことでしょう。
木々を焼き払い、動物達も成す術なく死んでいく。
火の怖さをまざまざと見せ付けられた人類。

しかし、それと同時に火の魅力も手に入れました。
今まで生で食べていた肉も火を通すことにより、おいしく食べることができる。
寒さをしのぐ為に、火によって暖をとることができる。
暗闇を明るく照らしてくれる。
それは、正に神の恵みのように思えたことでしょう。

初めて火を起こした人類

縄文時代、既に人類は火を利用していました。
火を自らの手によって起こす技術を持っていたのです。
それは、木の板に枝を回して擦り付け摩擦によって火を起こしたり、石同士を打ちつけ火花を散らして火を得たりと様々です。

しかし、何故そもそも木を擦り付けたり、石同士を打ちつけて、火が出ると思ったのでしょうか?

もしかしたら、人類は山火事などで木が燃えて行くのを見て、木の中に火があると思ったのでしょうか?
真っ赤に燃えたマグマが冷えて固まり石になるのを見て、石の中に火があると思ったのか。
そして、「火の元」がある木や石を擦ったり、打ち付けている内にたまたま火が出たのか?


真偽の程は定かではありませんが、火を自らの手によって手に入れることが出来た人類は、その火を保存しようと考えました。

蜜蝋との出会い

最初人類は、火を絶やさぬよう薪をくべたりして火を保存していたのでしょう。
しかし、薪をくべ続けるのも大変です。もっと楽に火を保存できる方法はないのか?
人類は考えたことでしょう。

これは、あくまでも私の見解ですが人類と蜜蝋の出会いについて、こう考察してみました。

人類は火を保存するのに色々と苦労した中で、ある日山火事が消え、辺り一面焼け野原になっている場所で
1ヶ所だけ燃え続けている場所を見つけました。
そこに近づいてみるとたくさんのミツバチが焼け死んでいるではありませんか。
人類は不思議に思い、燃え続けている場所に近づきよく見てみると、燃えていたのはミツバチの巣でした。
当然燃えているのが、「蜜蝋」であることは当時の人類にはわからなかったでしょう。
しかし、蜂の巣をうまく使えば火を保存できるのではないかと人類は思ったに違いありません。

これが、『蜜蝋』と人類の出会いではなかったのでしょうか?
そして、同時にローソクの始まりはこういう経緯なのかもしれません。

人間と火

我々人間は、暗闇の中でゆらゆらと揺れ動く 火を見ていると心が癒されます。
人間以外の哺乳類は逆に火を怖がり、近づこうとしません。
何故でしょうか?

私が思うに、これは本能なのではないでしょうか?

動物は、山火事などによって焼け死に、暮らしていた山も火によって焼け野原になってしまい、火に対する恐怖は、ずっと昔から遺伝子に刷り込まれているのでしょう。
しかし我々の祖先にあたる人類は火と出会い
火の魅力を手に入れ様々な事に利用してきました。
それは、今まで苦労してきた生活環境をガラッと変えるものだったでしょう。

そして、その当時の人類の「火は明るい」「火は温かい」
「火は便利」といった火に対する感謝の思いが遺伝子に記憶され、我々は火を見ると心安らぎ癒されるのかもしれません。

我々人間は、これからも火を大事にそして安全に使いこなさなければいけないのです。
そして火というものを継承していかなくてはなりません。

もう一度「火」というものを考え直してみるのはいかがでしょうか?
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